カイロタワー | カイロタワーの高さ | エジプト・カイロタワーの情報

カイロ・タワー ― 建築の傑作

カイロ・タワーは現代エジプトの象徴であり、カイロを代表する最も重要なランドマークのひとつです。街を特徴づける素晴らしい建造物のひとつでもあります。タワーの頂上からは、美しいナイル川を一望できます。その高さゆえに、観光客はカイロの街の大部分を見渡すことができます。頂上には美しい望遠鏡が設置されており、素晴らしい景色を堪能できます。タワーの各階にはレストランや魅力的なショップがあり、エジプト観光の際に楽しむことができます。

カイロ・タワーはなぜ建てられたのか？

故ガマール・アブドゥル＝ナーセル大統領は1956年にカイロ・タワーの建設を開始し、完成までに5年を要しました。1961年に竣工しました。当時、アメリカ合衆国はエジプトに対し、学校・病院・上下水道・発電所などのインフラ整備のために600万ポンドを提供しましたが、その条件としてフランスの植民地支配に抵抗するアルジェリアへの支援をやめるよう求めました。

しかし、ナーセル大統領はこれを拒否し、その資金を使ってカイロ・タワーを建設しました。アメリカ人はこれを「ナーセルの棘」と呼びました。ナーセル大統領は「エジプトは誰かに依存するのではなく、自らの力と国民の愛によって築かれるべきだ」とし、エジプト人に誇りを教える偉大な建物を造りたかったのです。カイロ・タワーは世界的に有名となり、エッフェル塔に次ぐ高さを誇るタワーとして知られ、観光客が訪れ、美しい写真を撮る人気スポットとなりました。

カイロ・タワーのデザイン

カイロ・タワーは非常に高い建造物で、才能ある建築家ナウム・シビーブによって設計された芸術作品です。ナイル川のほとり、カイロの中心部に位置する立地は人々の賞賛を集めました。

その形は美しい蓮の花を模しており、古代エジプト文明の象徴でもあります。古代エジプト人は蓮を神聖視していました。カイロ・タワーの高さは187メートルで、ギザの大ピラミッドより約43メートル高いです。16階建てで、それぞれの階にはショップ、レストラン、娯楽施設が揃っています。基礎部分はアスワン産の花崗岩で作られており、これは古代の神殿や遺跡建設にも使われた素材です。建設にはおよそ500人のエジプト人労働者が携わりました。

カイロ・タワーの発展

建設当初、カイロ・タワーは観光名所だけでなく、カイロからアフリカやアジアへラジオ放送を中継する役割も担っていました。2006年から2008年にかけて改修工事が行われ、7色の光で彩られる照明が設置されました。

改修費用は約1,500万ポンドで、当時としては非常に大きな額でした。これはエジプト政府がこの塔を重視し、発展させようとしていた証です。アラブ・コントラクターズ社が修復工事を担当し、コンクリートの補強、3階の増設、非常階段、エレベーター、そして新たな入り口が整備されました。今日では、カイロ・タワーはその独特な照明のおかげで遠くからも見えるようになっています。その色彩は古代エジプトの遺産を思わせるものです。

カイロ・タワーで楽しめること

カイロ・タワーを訪れることはとても魅力的な体験です。チケットを購入し、エレベーターに乗るとわずか43秒で頂上に到達します。そこからはカイロ全体、ギザの三大ピラミッド、スフィンクス、ナイル川、サラーフ・アッディーン城塞、放送局、アズハル・モスクまで見渡すことができます。

4階には円形の回転レストランがあり、食事を楽しみながら街の景観を眺められます。15階には軽食や飲み物を販売する売店もあります。

カイロ・タワー周辺には高級ホテルが立ち並んでいるため、いつでも訪れることができます。単なる観光名所ではなく、文化・娯楽・グルメ・休養のすべてを備えた複合施設です。新婚旅行や豪華ツアー、短期旅行にも理想的なスポットです。