死者の山、シワオアシス
死者の山 | ゲバル・アル・モウタ
冒険好きな方、特に砂漠での冒険を愛する方にとって、「死者の山」は必見の観光地です。ここはマルサ・マトルーフ県のシーワ・オアシスにある、最も重要な歴史的遺跡の一つであり、多くの観光客を惹きつけています。
なぜこの山が「死者の山」と呼ばれているのか、不思議に思うかもしれません。その理由は、この山におよそ 3000基もの古代エジプトの墓 があるからです。この山は、世界で最も美しいオアシスのひとつである シーワ・オアシス に位置しています。
1944年、第2次世界大戦中に偶然発見されました。当時、シーワの住民たちはドイツとイギリスの戦闘を避けて逃げ、円錐形の山に避難したのです。
山は町からおよそ2kmの場所にあり、その内部には小さな洞穴があり、墓として使われていました。これは世界の他のどこにも見られない独特の場所であり、当社の「バハリヤ・オアシスとシーワ・オアシス8日間ツアー」で訪れることができます。
この山の中では、ファラオの墓や王族・貴族のミイラが多数発見されています。
死者の山の墓
山に近づくと、小さな洞穴が山全体に点在しており、それぞれが墓になっています。内部には美しく保存されたミイラが数多く収められており、壁にはさまざまな物語が刻まれています。これらの説明は、エジプト豪華ツアーでガイドが詳しく説明してくれます。
ミイラを見ると、訪れる人々は感動し、古代エジプト人がどのように防腐処理を行っていたのかを考えずにはいられません。多くのミイラは 第26王朝 に属しており、これは古代エジプトで最も重要な王家のひとつです。詳しくは「エジプト古典ツアー」で知ることができます。
その後、この墓はギリシャ人やローマ人によっても使用されました。古代エジプト人にとってここは聖地であり、王や神官が葬られた場所でした。
墓の装飾はエジプト美術とギリシャ美術が融合しており、シコモアの木の下の神ナートの碑文、ワニの神ソベクの描写、死者の人生や戦いを記した文章などが残されています。
墓の内部で見られるもの
墓の内部は、第26王朝時代の生活 を描いた壁画で満たされています。色鮮やかな装飾、神聖な絵、宗教的なシンボルが残されており、神々を祀った墓も発見されました。
また、この山にはリビア人との戦いを描いた壁画もあり、彼らが西からエジプトに侵入しようとしたが、エジプトの王に敗北したことを示しています。このため山は「勝利の山」とも呼ばれています。ここには偉大な神官たちも葬られていました。
シーワ・オアシスはとても魅力的な場所で、特にクリスマスやイースターの時期は、祭りの雰囲気が一層特別なものになります。
死者の山の女神
山には女神イシスの墓や、ワニの神ソベクの墓も存在します。一部の墓は洞窟のような形をしており、現在も正体不明のミイラが眠っています。死者の山にはまだ多くの謎が隠されているのです。
その中でも有名なのが ティベリウスの墓 で、美しい碑文や赤い壁画で飾られています。また、古代エジプト人が使っていた陶器も発見されています。これらは「シーワ・オアシス11日間ツアー」で見学することができます。
さらに重要な墓のひとつが シ・アムンの墓 で、裕福なギリシャ人のものです。西方砂漠でもっとも美しい墓の一つとされ、古代エジプト人の「復活と永遠の命」への信仰を伝えています。
神話と伝承
死者の山はシーワ・オアシスの象徴であり、カイロからおよそ650kmの場所にあります。人口はおよそ340人と変わらず少数です。
伝説によれば、毎晩一人の老人が亡くなると、翌朝には新しい命が誕生する――シーワの人々は、この言い伝えが本当に繰り返されていると信じています。
死者の山周辺でできること
見学の後は、SUVで西方砂漠を巡るサファリを体験することができます(8日間のエジプトツアーの一部)。そこではベドウィンの人々のもてなしを受け、伝統的な紅茶、美味しい食事、そして満天の星空の下での夜を楽しむことができます。
シーワ・オアシスは澄んだ空気、美しい風景、そして忘れられない思い出を提供してくれます。ここでの旅は、大自然と古代エジプト文明の壮大さが調和した体験となるでしょう。
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